よくある主な離婚の原因とはどのようなものなのか、またこれから離婚しようと考えている方は一度冷静になって、現状や離婚後の生活の変化などの事をしっかり考えてみてはいかがでしょうか?
離婚後不利益を被るのはほとんどの場合は奥様の方です。
旦那様は離婚しても大抵はしっかりと勤めて居るので安定的な収入がありますが、主婦をしていた奥様は今まで働いておらず、離婚していきなり社会に出て働きにでるのは非常に大変な事です。
このページで分かる事
離婚の理由1:相手方の借金
お金の問題は離婚に関わる大きな問題の一つです。大抵の場合借金は隠しており、借金の額を把握出来ていない場合がほとんどです。
結婚相手が借金を作る理由としては下記の通りです。
①パチンコ、スロット、麻雀、競馬、競艇、競輪、このようなギャンブルでの負けがかさみ、消費者金融やクレジットカードのキャッシングで借金をしてしまう。
②クレジットカードを利用した買い物での支払い過多
③事業の投資と題しての銀行の借り入れ
④事業の倒産での負債
以上のような事が考えられます。
相手が借金を抱えていた場合の離婚のデメリットは下記の通りです。
- 離婚をするときは、財産分与をします。
- 婚姻中に作った財産は夫婦2人のものです。
ここで注意しなければならない事は、借金も2人のものだという事です。財産分与は基本的に等分されます。
- 100万円の現金があった場合、50万づつに分与されます。
- 相手方に借金100万円があった場合、財産分与額は0円になってしまいます。
なので相手方に借金があると疑いがあった場合、借金の有無と借金の額を把握する事が重要になります。
離婚の理由2:相手の浮気
相手に浮気の疑いがある場合は、浮気での慰謝料は意外と高額なものになりますので、浮気の事実を知った場合に離婚を考えた時は、慎重に物事を進めてください。
感情が高ぶり怒りに任せて問い詰めたりするとそれは逆効果になります。浮気の証拠を隠したり、消滅させたりします。浮気には十分な証拠が必要となります。
浮気の疑いがあり離婚を考えた場合は、証拠をしっかり集めた上で、相手に証拠を出してください。
浮気を疑ったときに集める証拠品
①領収書やレシート。
普段行かないような高級レストランやお洒落なバー等の領収書や、ホテルの領収書は怪しいです。日付や利用人数などをしっかり記録しましょう。
②カード利用の明細書
明細書は必ず家に送られてきます。怪しい利用明細がないかチェックしましょう。
③携帯電話のメールやLINE
浮気相手とのやり取りは決定的な証拠になります。履歴やアドレス帳から相手先の電話番号や名前が分かれば控えましょう。
④車のナビの検索履歴
ナビの検索履歴に行楽地や遊園地等の履歴があったら怪しいです。写真等で記録を残しましょう。
⑤写真や動画
探偵等に依頼して浮気調査を行った場合の決定的な証拠になります。
離婚の理由3:性格の不一致
単に性格の不一致という理由だけで離婚が成立するかは相手次第となってきます。
相手も離婚の意思があれば成立します。しかし相手が離婚に納得できない場合は性格の不一致だけでは離婚理由としては難しいです。
性格の不一致で夫婦生活が破綻している事を証明するために必要な物
①喧嘩時の録音した音声記録
②喧嘩をした際のメモや日記などの手記記録
③LINEやメールのやり取りの記録
④第三者の証言
⑤他の要因と組み合わせる
・DVを受けていたことの証明
・ハラスメントがあったことの証明
・家に帰ってこない
・家計にお金を入れない
・過去に浮気があった
離婚の理由4:DVやハラスメント
DVやハラスメントの定義は色々なものを含みます。単にぶたれた蹴られた等の肉体的に暴力を振るわれる事以外にも、言葉による暴力等の精神的苦痛も含まれます。
肉体的暴力の例
①蹴る殴る
②髪を引っ張られる
③物を投げつける
④首をしめる
⑤刃物などを突き付ける
⑥その他肉体的に傷がつく行為
精神的暴力の例
①会話を無視する
②行動をすべて否定される
③人格を否定される
④行動を管理しようとする
⑤仕事を辞めさせる
離婚の理由5:相手が精神疾患を患っている
相手がうつ病などの精神疾患を患っている場合、日常生活もままならず、結婚生活が事実上破綻している為、性格の不意一致の理由よりも離婚が家庭裁判所に認められやすくなっています。
うつ病である証明をするには医師の診断が必要となります。
離婚の理由6:相手が宗教活動をするようになった
相手と信仰する宗教が違う事が理由での離婚は裁判所は認めません。相手の宗教活動によって結婚生活が破綻している証明が必要となります。
宗教活動で離婚が認められる場合
①宗教活動を行う為、家計のお金を使ってしまっている
②集団活動を行っており家に帰ってこない
③育児を放棄している
④家計を圧迫する寄付を行っている
⑤子供学校に行かせず、宗教活動を行わせている
宗教活動で離婚が認められない場合
①自分と異なる宗教に入信した
②家庭内で宗教の話をする
③相手方の知り合いや友人などを自分の宗教に入れようとする誘いをする
④子供を宗教の集会に連れていく
⑤宗教に関する本などの書籍を読ませようとする
離婚の理由7:浮気相手と結婚したいから
自分が浮気をしたにも関わらず、浮気相手と結婚がしたいからという理由での一方的な離婚は認められません。相応の慰謝料の支払いや子供がいるのであれば養育費の支払い等の約束をしなければ離婚する事は出来ません。
浮気をされた上に離婚後の生活に不安があるようであれば、そのような勝手は許されません。
家庭裁判所を通して以下の事の取り決めをきっちり行う事が重要
①慰謝料の額
②毎月の生活費の振込
③毎月の養育費の吹き込み
④子供との面会
⑤財産分与(家財や家屋など)
離婚の理由8:性の不一致
相手方の要求を拒み続ける事は精神的迫害になります。また子供が欲しいのに相手がしてくれないというのも離婚の理由になり得ます。
肉体的に健康であるのに5年10年と子供を授かれないというのは夫婦生活が破綻していると判断されるます。
①理由もなく性的要求を拒否される
②子供が欲しいのに性行為を拒否される
離婚原因・理由のまとめ
離婚の主な理由を8つ記載しました。
相手方が離婚を拒んだ場合、離婚するには相応の理由が必要となります。価値観が多様化する現在、離婚に関する問い合わせが増えています。
離婚の大きな問題には大きく分けて3つあります。
①財産の分与、慰謝料、養育費といったお金の問題
②子供に関する親権、戸籍の問題
③離婚後の職業や保育園に入れる等の子育ての問題
このような問題を抱えている方が数多くいます。結婚は結構簡単にできるのですが、離婚するには結婚の数十倍のパワーが必要です。誰もが離婚をすることを前提に結婚するわけではありませんが、離婚をするときは非常に大変な思いをすることになります。
離婚をお考え中でしたら一人で悩まず、友人や第三者に相談すると気が楽になると思います。